パーキンソン病患者の在宅生活継続に向けた取り組みってなんだろう?【HY分類Ⅰ~Ⅱ】
はじめに
パーキンソン病の方にとって、「転ばないこと」はとても大切です。
転んでしまうと 骨折 するリスクがあり、動くのが怖くなって運動不足になってしまうこともあります。
でも、「正しい運動」と「住みやすい環境づくり」を意識することで、安全に自宅で暮らし続けることができます。
この記事では、特に パーキンソン病の初期(HY分類Ⅰ~Ⅱ) の方が、 転ばずに安全に暮らすためのポイント をわかりやすく説明します。
パーキンソン病の初期(HY分類Ⅰ~Ⅱ)とは?
パーキンソン病の進行度を表す HY分類(Hoehn & Yahr分類) では、以下のように5段階に分かれます。
🔹 HYⅠ(1度) → 片側の手足に軽い症状があるが、普段の生活にはほぼ影響なし
🔹 HYⅡ(2度) → 両側の手足に症状が出るが、バランスがとれており、日常生活は自立

この段階では、 適切に薬を飲めばほぼ普通に生活できる のが特徴です。
しかし、体の動きが少しずつ悪くなり始める時期なので、 今のうちに運動の習慣をつけることがとても重要 です!
1. 毎日できる!転ばないための運動習慣
① ウォーキング(歩く習慣をつける)
✅ 目標:1日30分を目安に歩く
✅ ポイント
• 大きな歩幅でしっかり足を上げて歩く(すくみ足を防ぐため)
• リズムよく歩く(「イチ、ニ、イチ、ニ」と声に出してもOK)
• 転びやすい場所は避ける(段差の少ない道、公園など)
🏠 難しい場合は…
• 家の中で足踏み運動(テレビを見ながら1分×3回でもOK)
• 椅子に座って足を交互に上げ下げ(10回×3セット)
② バランスを鍛える運動
✅ 片足立ち(※必ず壁や机につかまりながら)
• 片足を5~10秒あげる × 3回
✅ 足を前後に開いて重心移動(バランス感覚を鍛える)
• 足を前後に開き、前後にゆっくり体重移動 × 10回
✅ スクワット(ゆっくりしゃがむ運動)
• 椅子に手をついて、ゆっくり腰を落として戻す × 10回
🏠 難しい場合は…
• 座ったまま、かかとを上げ下げする運動 でもOK!
2. 自宅でできる!転ばないための環境づくり
① 家の中を転びにくくする工夫
✅ 床に物を置かない
→ 電源コードや荷物は片付ける
✅ カーペットのめくれに注意
→ 端をしっかり固定する、滑り止めをつける
✅ 夜は足元を明るくする
→ 足元灯を設置すると、夜のトイレ移動が安全
✅ 階段やトイレ・浴室に手すりをつける
→ つかまれる場所があると転びにくい
② 歩行補助具の活用(HYⅡの方におすすめ)
🦯 T字杖(一本杖)
• 少しふらつくことがある方におすすめ
🏃♂️ ノルディックポール(2本杖)
• 両手で持つので バランスがとりやすい
• 前かがみ姿勢を防ぐ 効果も期待できる

3. 運動を続けるための工夫
① 趣味を取り入れる
「運動しなきゃ…」と思うと続かないこともありますよね。
そこで、おすすめなのが 「楽しみながら体を動かせる趣味」 です!
🏓 卓球 → 手足の反応を鍛える!
🕺 ダンス → リズムに合わせて楽しく運動!
🤸 太極拳・ヨガ → ゆっくりした動きでバランスUP!
📍 ポイント
• 近くの公民館やサークルを活用 すると続けやすい
• 理学療法士に相談 すると、運動のアドバイスがもらえる
② 運動を習慣にする工夫
✅ カレンダーに運動した日をチェック
✅ 家族や友人と一緒にやると続けやすい
✅ 「毎日少しでもOK!」と考える(無理はしない)
おわりに
パーキンソン病でも 「今できることを続けること」 がとても大切です。
🔹 運動を習慣にする(少しずつでもOK!)
🔹 転ばないための環境を整える
🔹 楽しみながら運動を続ける
「毎日ウォーキングは難しい…」と思ったら 1分でもOK です!
まずは 「できることを少しずつ」 続けていきましょう。
そして、不安なことがあれば、主治医や理学療法士に 早めに相談 することも大切です。
「少しの工夫」で、安心して 自宅で元気に暮らし続ける ことができますよ!
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