デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)のリハビリテーションってなんだろう?
- 2025.03.31
- ディシェンヌ型 筋ジストロフィー 患者様・ご家族向け
デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)は、筋力が徐々に低下していく病気ですが、適切なリハビリを行うことで関節のこわばりや痛みを予防し、日常生活を快適に過ごすことができます。本記事では、DMDのリハビリの基本や役立つサポートアイテムについて、患者さんやご家族向けにわかりやすく解説します。
1. DMDのリハビリの基本
リハビリの目的
DMDのリハビリは、筋力を強化することではなく、関節の動きを保ち、生活の負担を軽減することを目的とします。過度な運動は筋疲労を招きやすいため、無理のない範囲で継続することが大切です。
2. 取り入れるべき運動
① ストレッチ(関節の柔軟性を維持)
関節が固まる「拘縮」を防ぐため、毎日のストレッチが重要です。
• 足首・膝・股関節のストレッチ(ふくらはぎや太ももの筋肉を伸ばす)
• 家族や介護者のサポートを受けながら実施
• 長下肢装具や起立台、ストレッチボード(のびちゃん)を活用し、歩行時の負担を軽減
💡 ポイント
• ストレッチは毎日続けることが大切!
• 長下肢装具+起立台を使うことで、立位の姿勢を維持しやすくなる!(長下肢装具は役所に申請して許可が降りれば公費購入が可能!)
② 呼吸機能を維持する運動
DMDが進行すると、呼吸筋の機能も低下するため、早い段階から呼吸リハビリを取り入れましょう。
• 深呼吸や息を長く吐くトレーニング → 呼吸筋の維持
• 正しい姿勢を意識 → 胸郭の動きを保ち、肺への負担を軽減
• アンビューバッグ(MIC・LICトレーニング)の活用 → 呼吸機能の低下を予防
💡 MICトレーニングとは?
MICトレーニングは、肺の柔軟性を維持し、しっかり膨らませる力を保つ方法です。肺活量が1500~2000ml以下になったら始めることが推奨されています。
MICトレーニングのやり方
1. マスクを顔に密着させる(正しい装着が重要!)
2. 息を合わせながら、ゆっくり空気を送り込む
3. 40hPa程度の圧をかけて肺を膨らませる(圧の強さは専門スタッフに確認。マノメーターの使用も!)
⚠ 主治医の許可を必ずもらいましょう!
💡 LICトレーニングとは?
MICトレーニングができない方(息どめができない方や気管切開をしている方など)には、LICトレーニングという方法があります。
| MICトレーニング | LICトレーニング | |
| 適した方 | 肺活量が減少した方 | 息を止められない方、気管切開をしている方 |
| 必要な道具 | エアクッションマスク、バッグバルブマスク、マノメーター | LICトレーナー |
| メリット | 肺の柔らかさを維持し、呼吸をしやすくする | 息を止められなくても肺を膨らませられる |
| 注意点 | 主治医の許可が必要 | 機器の使い方を専門業者から学ぶ |
③ 日常動作を支える軽い運動
DMDの進行に応じて、無理のない範囲で軽い運動を取り入れましょう。
• 座位で足を上げ下げする運動(体幹の安定性向上)
• 手足の軽いストレッチ(関節の動きを維持)
• バランス運動(転倒リスクを低減)
💡 ポイント
• 無理せず、自分のペースで!
• 理学療法士と相談しながら、安全に実施することが大切。
3. 歩行をサポートするアイテム
インソール(足底板)
• 足の形に合わせたインソールを使うことで、歩行の安定性が向上
• 足の負担を軽減し、疲れにくくなる
・インソールは、役所に申請して許可が降りれば公費購入が可能!
• 足首のサポート力が高く、ふらつきを防ぎやすい
• 転倒リスクを軽減
4. 車椅子の活用
車椅子を導入するタイミング
✅ 長時間の歩行が難しくなったとき
✅ 転倒リスクが高まり、安全な移動が困難になったとき
車椅子の種類
| タイプ | 特徴 | 適した状況 |
| 手動車椅子 | 軽量で持ち運びやすい | 初めての車椅子、短距離移動 |
| 簡易電動車椅子 | 手動+電動アシストで動きやすい | 体力が落ちてきたが、自分で操作したい |
| 電動車椅子 | 全て電動で動かせる | 長距離移動が多い、高校生以降 |
💡 ポイント
• 無理な歩行を減らし、筋肉や関節への負担を軽減!
• 行動範囲が広がり、活動の自由度が向上!
・簡易電動車椅子と電動車椅子は身体障害者手帳を取得し、役所に申請して許可が降りれば公費購入が可能!
5. 日常生活での環境整備
自宅環境の工夫
✅ 床に物を置かず、移動しやすいスペースを確保
✅ 廊下やトイレに手すりを設置し、立ち上がり動作をサポート
✅ 移乗用リフトを導入し、介助者の負担を軽減
学校・外出時の工夫
✅ 休憩スペースを確保し、移動の負担を軽減
✅ インソール+ハイカットシューズや車椅子を活用
✅ 事前にバリアフリー対応の施設を調べておく
DMDのリハビリは、日々の工夫と適切なサポートで生活の質を向上させることができます。主治医やリハビリスタッフと相談しながら、無理のない範囲で続けていきましょう!
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