パーキンソン病ってなんだろう?
どういう病気なの?
パーキンソン病とは中脳にある黒質という部分が障害されて,ドーパミンという分泌物が出なくなったり,取り込みにくくなることで色々な症状が出現してくる病気のことです.
どんな人に多いの?
50~60 歳以降の高齢で発症することが多いです.人口 10 万に対して 100~150 人程度と言われています.
どんな症状が出現するの?
運動機能が障害されます.運動機能の障害には四大徴候(安静時振戦,筋強剛,無動,姿勢反射障害)と言われる特徴的な症状がみられます.
安静時振戦
何もせずじっとしている時に手足がふるえることです.意識すると止まります.
筋強剛
筋肉がこわばって固くなるような感覚があり,手足の動きが悪くなることです.力を入れることはできるのですが,力を抜いてリラックスすることが苦手な状態になります.肘や膝を曲げようとしても曲がりにくい.
無動
動きが小さくなり,動こうとするまでに時間がかかるようになります.経過とともに動きもどんどんゆっくりになっていき,症状が進むと動くこと自体が難しくなっていくこともあります.
姿勢反射障害
バランスが悪くなり,誰かに軽く押されただけでも簡単に倒れてしまいます.バランスを崩した時にステップが出にくくなり,棒のように倒れてしまいます.
歩行障害
四大徴候の他に出現する運動機能障害として歩行障害があります.猫背のように丸まった姿勢で歩くようになります.歩き始めの一歩が出にくくなったり,歩幅が小さくなり小刻みに歩くようにもなります.また歩いているとどんどん速くなっていき,急に止まったりすることが出来なくなったりもします.
非運動症状
運動機能の障害の他にも非運動症状に分類される自律神経症状,精神症状,認知障害,睡眠障害などの様々な障害を伴うことがあります.
どんな治療方法があるの?
今では再生医療でiPS細胞など根治に向けた取り組みも盛んにおこなわれていますが,現段階では根治は難しい状況です.そのため,薬物療法と運動療法を組み合わせて病気の進行を遅らせることが基本的な治療方針となっています.
薬物療法
人によって様々な薬が処方されますが,ドーパミンを分泌しやすくするお薬やドーパミンを取り込みやすくするお薬を内服して,様々な症状を軽減させます.病初期は一般の人と変わらないくらいの状態になりますが,病期の進行によってお薬の効きが悪くなってきます.幻覚や幻聴などの副作用もあるため,先生としっかりお話しすることが重要です.
運動療法
基本的には日常生活で動く量を減らさないこと!このことが重要となります.リハビリテーションとしてはストレッチや関節を動かすこと,筋力トレーニング,歩く運動,トレッドミルという機械での歩くトレーニングなどがあります.
今回は基本的な内容をざっくりとまとめてみました.今後は一つ一つの項目をわかりやすく説明できればと思っています!
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